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県内景気動向調査(2020年7-9 月実績、10-12月見通し)

― 県内景気は「底ばい」となっている ―

現状判断

今期(2020年7-9月)の県内企業の景況判断BSIは-7.3で「下降」超となり、景気が悪いと感じている企業が多いことから「県内景気は底ばいとなっている」。前回(4-6月期)調査実績の-68.2と比較して下降幅は縮小したが、県経済は引き続きコロナ禍にあり、非常に厳しい経済環境が継続している。

見通し

来期(10-12月)の景況見通しBSIも-2.6で「下降」超となっている。コロナウイルスの感染拡大が小康状態にあることから、BSIに改善が見られている。

業種別概要

観光関連 〔 観光関連は「下降」超、見通しも厳しい

7-9月期実績のBSIは-7.0で「下降」超。7月にかけて持ち直しの動きが見られたものの、8月の感染拡大と緊急事態宣言で再び落ち込み、現在も厳しい状況が続いている。多くの企業で社員休業などによるコストカットが行われており、見通しも厳しい。

建設・不動産関連 〔 建設、不動産ともに「下降」超 建設では人手不足が継続

7-9月期実績のBSIは、建設業で-12.3、不動産で-16.1となり、ともに「下降」超。ホテルなど観光関連施設に関する受注で延期・中止が出るなどコロナ禍の影響が波及し始めている。マンション需要は減退した状態が続くと見られる。

食品・消費・サービス関連 〔 全体として「下降」超も人手不足感は強い

全体として「下降」超気味。長引く観光客需要減が影響しており、観光客に頼っていた飲食業や製造業などで業績が大きく落ち込んでいる。一方、県民需要は回復傾向を示し、特にコロナ禍特有の消費スタイルに応じた分野で、回復傾向が強くなっている。

資本金別・地域別概要・売上先マーケット別

資本金別

・7-9月期の景況は、5000万円以上のみ「上昇」超となっている。

・10-12月期の景況見通しは1億円以上のみ「上昇」超となっている。

地域別

・7-9月期の景況は、離島のみ「上昇」超となっている。

・10-12月期の景況見通しは、中部のみ「上昇」超となっている。

売上先マーケット別

・7-9月期の景況は、「県外売上50%以上」のみ「上昇」超となっている。

・10-12月の景況見通しは、すべてのカテゴリーで「下降」超となっている。

文(PDF)

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《本調査の問い合わせ先》

株式会社海邦総研 (担当:地域経済調査部 瀬川、当銘)

〒900-0015 那覇市久茂地2-9-12-4F TEL:098-869-8724

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県内景気動向調査(20167-9月実績、10-12月見通し)