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県内景気動向調査(2023年7-9月実績、10-12月見通し)

~ 県内景気は緩やかに回復している ~

【現状判断】

2023年7-9月期の県内企業の景況判断BSIは13.7で「上昇」超。新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行により、県民消費や観光需要が回復しており、経済活動がより活発化していることから、「県内景気は緩やかに回復している」。

10-12月期の景況見通しBSIは16.9で「上昇」超。で、県内外および海外需要の回復が期待されている。ただし、原材料高騰や人手不足に加え、感染症の拡大や、さらなる世界情勢不安など注視すべき事柄も多く、下振れリスクも大きい状況が続く。

【業種別概要】

  • 観光関連 〔 引き続き大きく回復。コスト高、需要拡大による値上がり続く 〕
  • 旅行・宿泊業の7-9月期のBSIは7と、前期に続き大幅な「上昇」超。観光繁忙期である今期の売上や経常利益も大きく「上昇」超と、特に好調な結果となった。ただし、台風6号襲来により、損失を被った企業も一定数見られている。
  • 建設業 〔 小幅な「上昇」超続く、見通しでは資材高騰に一服感 〕
  • 7-9月期のBSIは1となり、4-6月期1.4に続き、小幅な「上昇」超だった。観光回復の恩恵を一次的に受ける産業と比べると、上昇幅に頭打ちの感が見られる。
  • 卸売・小売業 〔 回復傾向。引き続きの値上がり示唆される 〕
  • 7-9月期のBSIは6で「上昇」超。県内市場および県外市場が改善している。価格転嫁が進む様子が見られる。今期は特に台風の影響が大きく、物流の停滞による機会損失は大きかったと推察される。
  • 飲食サービス業 〔 「今期は「上昇」超も、先行きに懸念 〕
  • 7-9月期のBSIは0で「上昇」超。観光繁忙期の恩恵を受け、売上高50.0、経常利益44.4と大きく伸長した。人手不足や仕入れ価格高騰の傾向が強く出ており、引き続き業界の課題となっているようだ。

【雇用】

  • 従業員数〔 人手不足感、強まる 〕
  • 7-9月期の従業員BSIは1で大きく「不足」超となっている。いずれの業種も人員が余剰する状況はほとんど見られず、大幅な「不足」超となっている。飲食サービス業、建設業、情報通信業、医療・福祉、旅行・宿泊業、その他のサービス業などで「不足」超幅が大きくなっている。

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《本調査の問い合わせ先》

株式会社海邦総研 (担当:地域経済調査部 瀬川、当銘)

〒900-0015 那覇市久茂地2-9-12-4F TEL:098-869-8724

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