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県内景気動向調査(2023年10 -12 月実績、2024 年1-3月見通し)

県内景気動向調査(2023年10 -12 月実績、2024 年1-3月見通し)

調査結果概要

【全体概要】

2023年10-12月期の県内企業の景況判断BSIは15.3で「上昇」超。仕入れ値高騰と価格転嫁のサイクルによる急激な物価上昇局面にありながらも、全体としては経済活動が活発であることから、「県内景気は緩やかに回復している」。

2024年1-3月期の景況見通しBSIは8.4で「上昇」超。コロナ禍からの回復が一巡し、踊り場を迎える中、物価高騰、人手不足、ひいては国内外における地政学リスクなどさまざまな景気変動要因があり、不確実性の高い状況が続くと見られる。

 

【業種別概要】

  • 観光関連 〔 観光は一服感。価格転嫁が落ち着く一方、利益率悪化 〕

旅行・宿泊業の景況判断BSIは0。観光は長らく好調に推移していたが、夏場からの反動などが要因とみられる。宿泊施設の増加やレンタカー回復などにより供給が増加していることから、販売価格は頭打ちとなり、利益率が悪化している。

  • 建設業 〔 大型工事相次ぎ、大幅な「上昇」超に 〕

建設業の景況判断BSIは4となり、1-3月期以降続いていた小幅な「上昇」幅から大きく飛躍した。観光関連施設や倉庫などの大型案件の相次ぐ着工に伴い、景況感が上振れしたとみられる。

  • 卸売・小売業 〔 全体として好調。価格転嫁が進み収益は安定 〕

卸売・小売業の景況判断BSIは7で「上昇」超。県内市場および県外市場(主に観光客)が改善している。販売価格BSIが昨年よりも低下しており、価格転嫁の様相はやや緩和している。

  • 飲食サービス業 〔 「上昇」超も利益率低下 〕

飲食サービス業の景況判断BSIは3で「上昇」超。季節要因もあるものの観光回復による県外需要、海外需要による寄与が減少した。仕入れ価格BSIが81.3と非常に高水準で、経常利益は‐12.5と「下降」超となっている。

 

【雇用】

  • 従業員数〔 人手不足感、続く 〕

従業員BSIは0で大きく「不足」超。すべての業種で、人員が「不足」超もしくは大幅な「不足」超となっている。とりわけ、情報通信業、建設業、飲食サービス業、製造業、医療・福祉、その他のサービス業、卸売・小売業、旅行・宿泊業などで「不足」超幅が40以上と大きくなっている。

 

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