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県内景気動向調査結果(2025年4-6月実績、7-9月見通し)

【全体概要】

2025年7-9月期の県内企業の景況判断BSIは19.4で「上昇」超となった。今期は県内需要に加え、旺盛な観光需要が多くの産業に波及し、全体の景況感を押し上げたことから「県内景気は緩やかに拡大している」。原材料費の高騰や人件費の上昇といったコスト面での負担増は続いているものの、全体としては販売価格への転嫁が徐々に進み、利益を確保できた企業も多かった。

2025年10-12月期の景況見通しBSIは11.4と引き続き「上昇」超の見通しとなった。県内需要のみならず、県外需要や海外需要も上昇が見込まれており、市場拡大への期待が高まっている。一方、原材料費等の高騰は継続すると見込まれ、全体として価格転嫁の動きは進展していくと予想される。

【業種別概要】

  • 観光関連 〔 大きく「上昇」超 市場拡大は継続し価格改善傾向も強い 〕
  • 7-9月期の景況判断BSIは7で大きく「上昇」超となった。入域客数が非常に好調で、国内客、外国客ともに需要が大きく伸長した。価格転嫁も一定程度進んでおり、利益を確保できている事業者が多いようだ。
  • 建設業 〔 2期連続「下降」超、資材高騰で利益確保難しく 〕
  • 7–9月期の建設業の景況判断BSIは-1.3で、2期連続の「下降」超となった。公共・防衛関連工事やホテル・マンションなど大型案件は堅調ながら、資材価格の高騰や人件費の高止まりが続き、採算確保が難しくなっている。
  • 卸売・小売業 〔 「上昇」超 県内需要の底堅さに加え観光の好調も下支えに 〕
  • 7-9月期の景況判断BSIは7で「上昇」超。売上高および経常利益はいずれも「上昇」超となったが、経常利益の上昇幅はやや小幅にとどまった。先行きBSIは「上昇」超も、経常利益が「下降」超で価格転嫁の難しさが示唆される。
  • 飲食サービス業 〔 「上昇」超 観光繁忙期の寄与大きく 〕
  • 7-9月期の景況判断BSIは3で「上昇」超となった。引き続き仕入価格BSIが突出して高いものの観光需要の恩恵もあり好調に推移した。県内需要においては、物価高騰による県民の外食マインドの低下が懸念材料。

【雇用】

  • 従業員数 〔 医療・福祉、建設、飲食サービスで不足感強く 〕
  • 7-9月期の従業員BSIは3で「不足」超となっている。医療・福祉、建設業、飲食サービス業等で「不足」超幅が大きかった。

 

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