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県内景気動向調査結果(2025年4-6月実績、7-9月見通し)

【全体概要】

2025年4-6月期の県内企業の景況判断BSIは4.9で「上昇」超となった。県内需要や観光需要が拡大しており市場は総じて好調な様子を見せている。原材料費の高騰や人件費の上昇といったコスト面での負担は続いているものの、販売価格への転嫁が徐々に進みつつあり、企業において利益を確保する体制が一定程度整いつつあることから「県内景気は緩やかに拡大している」。

2025年7-9月期の景況見通しBSIは22.9と引き続き「上昇」超の見通しとなった。観光繁忙期を迎える中で、観光需要のさらなる拡大への期待が高まっている。 一方、原材料費等の高騰は継続すると見込まれ、全体として価格転嫁の動きは進展していくと予想される。

【業種別概要】

◼観光関連 〔 「上昇」超 コストは上昇も価格転嫁進み景況感改善 〕
4-6月期の景況判断BSIは28.6で「上昇」超となった。入域客数が好調で、外国客において顕著な回復傾向が見られる。価格転嫁が一定程度進んでおり、利益を確保できている事業者が多いようだ。

◼建設業 〔 3期ぶり「下降」超、人材不足で受注機会逸失 〕
4-6月期の景況判断BSIは-3.5で3期ぶりに「下降」超となった。県内建設業は、案件自体は一定数あるものの、供給体制の限界が浮き彫りとなり、企業の景況感は実質的に「下降」に振れた。

◼卸売・小売業 〔 「上昇」超 観光による寄与が減退気味 〕
4-6月期の景況判断BSIは4.1で「上昇」超となった。売上高は「上昇」超も、経常利益は「下降」超と、価格転嫁が追いつかない状況があると示唆される。

◼飲食サービス業 〔 「下降」超も、観光繁忙期への期待大きい 〕
4-6月期の景況判断BSIは-5.0で「下降」超となった。売上高は0.0、経常利益も「下降」超と、厳しい経営環境となっている。一方、先行きへの見通しは非常に明るく、観光需要拡大への期待が高まっている。

 

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